第6回大阪蘇生アカデミー

ご挨拶


_病院外心停止からの社会復帰率向上を実現するためには、心停止を取り巻く課題、最新の知見の共有、病院前救急医療の現場におけるCPRをはじめとした医療の質、体制の客観的な評価に基づいた改善が必要であり、PDCAサイクルを有効に機能させることが求められます。大阪蘇生アカデミーは、第1回の「CPRの質の向上と質の保証の重要性」を皮切りに、毎年テーマを設定して開催して参りました。昨年度の第12回は「AED20周年を迎えて」とし、AEDの歴史を振り返り、将来への課題と展望について議論しました。また、「病院外心停止記録活用研究会」では「機械的胸骨圧迫の是非」をテーマに活発な議論がなされ、お陰様で各方面からご好評を頂きました。コロナ禍以降、現地(大阪市内)とオンラインのハイブリッド開催を行い、その結果関西圏だけでなく、全国からも多数の方にご参加頂けるようになりました。昨年度もハイブリッド開催で行い、救急救命士を主な参加者としつつも、医師、看護師、学生など様々な職種から1800人を越える方にご参加頂き、広く救急に携わる皆さまの知識に還元される会となりました。
_今年は、JRC蘇生ガイドライン2025が発表されます。今回は『新しい蘇生のすゝめー蘇生ガイドライン2025を紐解くー』をテーマに、JRC日本蘇生協議会代表理事の坂本哲也先生に基調講演を頂きます。またJRC蘇生ガイドライン2025のトピックについて実際にガイドラインの作成に携わっている先生方からわかりやすく解説頂くと共に、どのように現場に落とし込むかを皆様と一緒に議論できたらと思います。さらに、最近女性に配慮したAEDの使用についてインターネットやSNS等で盛んに議論されておりますが、「SNSによるバイスタンダーCPR普及の是非」について本会ではプロコンディベートを開催します。病院外心停止記録活用研究会では、蘇生ガイドラインの各領域について更に深堀りをし、ガイドラインには盛り込むことができなかったような最先端の話題についても議論できたらと考えております。また、蘇生だけにとどまらず様々な疾患のデータベースを用いた研究の最新トピックについてもご講演いただきます。会全体を通じて病院前救急医療のあり方を考える貴重な場にしたいと考えております。
_本企画を通じて、病院前救急医療、院外心停止の現状と課題を共有し、病院前救急医療の更なる充実、心停止例の救命率向上に結びつけていくことを目指しています。皆様のご参加をお待ちしています。

2025年8月

NPO法人 大阪ライフサポート協会
大阪蘇生アカデミー実行委員会
委員長 木口 雄之
(大阪急性期・総合医療センター 救急診療科 副部長)