第6回大阪蘇生アカデミー

ご挨拶


 病院前救急医療の現場におけるCPR(Cardiopulmonary resuscitation)をはじめとした医療の質、および体制を改善するためには、客観的な評価とその検証が必要であり、いわゆるPDCA(Plan, Do, Check, Act)サイクルを有効に機能させることが求められます。

大阪蘇生アカデミーという企画名称は、病院前救急医療体制をリードしている米国キングカウンティ郡およびシアトル市で心停止からの救命率向上をミッションに開催されているResuscitation academyからいただきました。本企画は、心停止現場の最前線で活躍する救命士・消防士を始めとした医療関係者の方々と、最新の知見や各地の先進的な取り組みを共有し、更なる心停止患者の救命率向上へと結び付けていくことを目指しています。2013年に第1回を開催して以降、毎年200名前後の方々にご参加いただいております。第3回の開催からは、蘇生科学領域の最先端の研究について議論する「病院外心停止記録活用研究会」を大阪蘇生アカデミーの一部として開催し、研究者間の情報共有の場としても好評をいただいております。

本企画を通じて、病院前救急医療、院外心停止の現状と課題を共有し、病院前救急医療の更なる充実、心停止例の救命率向上に結びつけていくことを目指しています。皆様のご参加をお待ちしています。

2018年7月
NPO法人 大阪ライフサポート協会
大阪蘇生アカデミー実行委員会
委員長  石見 拓
(京都大学 環境安全保健機構附属健康科学センター 教授)