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ウツタイン大阪プロジェクトについて

ウツタイン様式とは

病院以外の心停止患者の蘇生には患者のそばにいた人、救命士、医師、看護師等が蘇生処置に関与し、救急隊や搬送された病院と様々な専門家や組織がかかわることとなる。そのため心停止患者の蘇生処置の記録を統一したり、記録にかかわる用語を定義することは困難であった。しかし、1990年にアメリカ心臓協会(the American Heart Assosiation)、ヨーロッパ蘇生会議(the European Resuscitation Council)、カナダ心臓および卒中財団(the Heart and Strole Foundation of Canada)、オーストラリア蘇生会議(the Australian Resuscitation Council)の各々の代表者がノルウェーの小さな島にある史跡ウツタイン修道院に集まって国際蘇生会議を開いて、用語や記録内容に関するガイドラインを作成した。このガイドラインを第1回会議の開催地であった修道院の名をとりウツタイン様式(Utstein Style)と呼ばれるようになった。
2004年に再び、アメリカ心臓協会(the American Heart Assosiation)、ヨーロッパ蘇生会議(the European Resuscitation Council)、オーストラリア蘇生会議(the Australian Resuscitation Council)、ニュージーランド蘇生会議(New Zealand Resuscitation Council)カナダ心臓・卒中財団(the Heart and Strole Foundation of Canada)、中南米心臓財団(InterAmerican Heart Foundation)、南アフリカ蘇生協議会(Resuscitation Council of Southern Africa)の代表者による会議で一部が改訂されている。

 大阪では、1998年5月1日により人口約880万人の府下全域にわたって、救急隊が関わった病院外心停止患者に対しての蘇生処置記録をこの様式(一部大阪版にアレンジしている)に従い、現在進行形でデータの収集・解析を行い救命率 の向上、疫学研究等に役立てている。

大阪医科大学附属病院 救急医療部
林 敏雅